ゴールデンレトリバーがかかりやすい悪性リンパ腫

ゴールデンレトリバーがかかりやすい病気の一つ。
悪性リンパ腫について。

ゴールデンレトリバーがかかりやすい悪性リンパ腫

私の先代ゴールデンの愛犬もかかっていた病気です。

どんな病気?

悪性リンパ腫は、体の免疫をつかさどるリンパ球が癌化する病気で、血液のがんの一種です。

人間にもありますが、犬の場合は、体表のリンパ節が腫れる「多中心型リンパ腫」が大半です。

体のどこのリンパに異変が起こるかで症状が異なります。

どんな症状?

「多中心型リンパ腫」…あごや脇の下、足の付け根などのリンパ節が腫れる。
 →元気がなくなる、食欲の低下などが見られます。

「縦隔型リンパ腫」…胸腺のリンパ節が腫れる。
 →呼吸困難や咳、チアノーゼなどが見られます。

「消火器型リンパ腫」…腸管などのお腹のリンパ節が腫れる。
 →下痢や嘔吐などが見られます。

「皮膚型リンパ腫」…皮膚に大小の丘疹(腫瘤)や赤い斑点、脱毛などが見られます。
 →皮膚に腫瘍ができる脂肪腫や肥満細胞腫などのほかの腫瘍や皮膚炎と見分けがつきにくいうえ、しこりが消えても再発することがあるので要注意です。
 

原因は?

リンパ腫が発症する原因は解明されていません。

犬種では、ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバー・ボクサー・バセットハウンド・セントバーナードなどがリンパ腫になりやすい傾向があるので、遺伝的な要因も考えられています。

発症時期は?

6、7歳以上の高齢犬に多く発症します。

こんなことに注意

あごやわきの下、足の付け根などのリンパ節に腫れやしこりがあったらすぐにお医者さんへ。

どんな治療?

リンパ腫の治療は、化学療法(抗がん剤投与)が効果的です。
しかし、副作用が強い為、リンパ腫のタイプや症状をよく検査したうえで、使用する薬剤を決定します。

抗がん剤によって的確な治療を行えば、リンパ腫の腫れはなくなり、健康な状態で延命することができます。

対策は?

早期発見・早期治療が大切なので、6歳を超えたら毎日のボディチェックをして、小さな変化を見逃さないようにする。