ゴールデンレトリバーがPTSDになった時の対処法

先日犬のPTSDについて説明しましたが、実際に起こった時の対処法についてお話します。

ゴールデンレトリバーがPTSDになった時の対処法

まずはこちらの記事をご覧下さい。
ゴールデンレトリバーもPTSDになる!?犬のストレス障害とは?

安心感を与える

PTSDに陥った犬に必要なケアは、基本的に 「安心感を与える」 です。
「がんばれ」と励ますのではなく「私があなたを守るから大丈夫」と言う事を、態度や言葉で常に犬に理解させるようにする事が有効と言われます。

具体的には犬を常に室内において、犬の様子を飼い主がいつでも見る事が出来るようにします。

同時に犬からも常に飼い主が見える環境で犬が暮らせるようにすることが大切です。

犬が何かにおびえる様子を見せたら、すぐに呼び戻すか飼い主が犬のそばに行きます。
犬の横で姿勢を低くして、犬の身体をそっと抱き、犬が喜ぶ場所を撫でてあげましょう。

そして「大丈夫だよ、何も怖くないよ」と笑顔と平静な声で繰り返し声かけを行います。
こうした対応を、犬がPTSDの症状を見せ始めた初期のタイミングで繰り返します。

やってはいけないこと

犬がパニックになるまで放置したり、騒ぐ犬を強く叱る事は絶対にやめてください。
早めの対処が必要です。

少しずつできることから

犬の症状が緩和してきたら、犬が好きな訓練を繰り返し、犬ができたら大げさに笑顔で褒める事を繰り返すのも効果的です。

犬自身に「自分は大切にされている」「自分は飼い主の役に立っている」と日々実感させるような活動も有効です。

犬自身の良い記憶・楽しい記憶で、悪い記憶・怖い記憶を次々と上書きすることで、犬のPTSDは大きく改善されるものです。

甚大な被害をもたらした災害等で、飼い主が不安定な精神状態のままPTSDに陥った犬の対応を取ろうとすると、反対に犬が飼い主の不安に同調する場合もあります。

逆にPTSDの原因となる記憶を共有するものが身近にいつもいるという感覚が飼い主と犬の双方に癒しをもたらす事もあります。

PTSDは短時間で治るようなものではありません。

ゆっくり時間をかけて、無理のないようにできることから少しづつ改善していくように対処しましょう。

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