ゴールデンレトリバーを子犬を迎えて、咳が出たら要注意です!
子犬の咳は重症化することがありますのでただの風邪と思わないようにして下さい。
ゴールデンレトリバーの咳の原因は?
考えられる原因はいくつかあります。
ケンネルコフ
発熱、「ゲホゲホ」という乾いた咳、などの症状が急に出た場合 急性気管気管支炎(ケンネルコフ) の感染の可能性があります。
運動したり、興奮したりした時や気温・湿度の急な変化があった時に咳が多くなります。
発作性の咳のためゲーゲーと吐くような様子がみられることがあります。
軽い症状の場合が多く、ほとんどは1週間~10日前後で回復します。
ただ、ほかのウイルスや細菌にも感染(混合感染)した場合や、抵抗力や体力の少ない子犬や老犬が感染した場合には、食欲や元気がなくなり、高熱や膿のような鼻汁を出すようになります。
重症化すると肺炎を起こして死亡することもあります。
ジステンパー
ワクチン未接種の子犬や老犬、体力の弱っている犬には目やにや鼻水、40℃前後の発熱、食欲や元気がなくなるといった症状が現れます。
そして、咳やくしゃみといった呼吸器症状や、嘔吐・下痢などの消化器症状が現れます。
細菌の二次感染によってさらに悪化し、重度な肺炎を引き起こすことがあります。
犬ジステンパーが急激に進行した場合には、命に関わります。
ワクチン接種が有効なので、適切な時期・回数のワクチンを接種しましょう。
アレルギー
湿った咳の場合、アレルギーによるものの可能性があります。
気道に入ったアレルゲンを除去する為なので、除去されたら治まります。
寄生虫
回虫、鉤虫、などの内部寄生虫の幼虫が気道から腸に移行するとき、 咳を誘発する可能性があります。
またフィラリアの幼虫に感染している蚊によって犬の循環システムに入り、徐々に心臓や肺に移動し犬に「コホコホ」という咳を(乾咳か、あるいはちょっと湿った咳)引き起こします。
フィラリアは死に至る大変怖い病気です。
病気が進行してきた時に咳がでるので、その頃にはもう心臓や肺が傷つけられています。
そうなる前に投薬して体内に侵入した幼虫をまとめて駆除することが大切です。
蚊が発生する季節(念のため4月〜12月)に必ず薬を飲ませて下さい。
心臓病
うっ血性心不全などの心臓病に苦しむ犬は、乾咳を発作する可能性が高いです。
心臓肥大のため、 気道を圧縮します。
気管虚脱
老犬、肥満の犬、首に怪我をしている犬などは気管虚脱になりやすいです。
気管虚脱は気管内膜の炎症を引き起こします。
肺腫瘍
慢性乾咳は肺腫瘍の症状の一つです。
末期肺癌の場合咳は痰や少量の血液が混じることがあります。
肺炎
ケホケホという弱々しい湿った咳が出る場合は肺の機能が弱まっている可能性があります。
肺が正常に働かなくなるために、肺から息を送り出すことができなくなり、弱々しい咳しか出せなくなります。
対処法は?
咳が出た場合は、長引かせずに早めに獣医さんへ行き早く治すことが大切です。
※ケンネルコフやジステンパーの可能性がある場合は、他の犬に感染してしまうので、事前に獣医さんに電話をしてからにしましょう。
ケンネルコフや犬ジステンパーはワクチンで予防できますので、定期的に摂取することをおすすめします。
また、心臓病や気管虚脱は肥満によって発症しやすくなりますので、肥満予防を心がけましょう。