犬は人間と身体構造が違うので、こればかりは仕方がないです。
ゴールデンレトリバーはヨダレを垂らしやすい犬種です。
実はヨダレがあまり出ない犬種とそうでない犬種があるのです。
ゴールデンレトリバーがヨダレを垂らす原因は?
犬種によってヨダレの量が違う?
犬がヨダレを垂らす原因は大きくわけて3つあります。
犬のヨダレは自律神経からの命令
食べ物を見たり、そのにおいを嗅いだ時によだれが出てしまうのは、人間と一緒で自律神経からの命令です。
唾液は消化液の1つなので、食べ物を連想させることがあると唾液をたくさん分泌して、喉を通りやすくしようとする反応になります。
犬のヨダレは体を冷やす為の生理現象
人間は熱い時、汗をかきます。
汗をかくことで体を冷やす生理現象です。
人間の皮膚には無数の汗腺があり、そこから汗を出すことで気化熱を利用して体温が上昇するのを抑えています。
しかし、犬は汗をかけません。
犬には人間のように皮膚に無数の汗腺がないからです。
足の裏などのごく一部にしか汗腺はありません。
そのままだと体温が上がり過ぎてしまい、命が危険な状態になります。
なので、舌を出してハァハァと荒い呼吸をして体温調節をしているのです。
ヨダレは人間の汗のような役割をしていると言えます。
人間のヨダレと犬のヨダレは根本的に役割が違います。
異常なヨダレは病気のサイン?!
いつも口によだれがたまっている
いつもより大量によだれがでている
という時には異常なので
病気を疑ったほうがいいでしょう。
- 歯や歯茎の状態
- におい
- よだれが大量に出るタイミング
歯の病気や口内炎、口腔の腫瘍などの病気も考えられます。
せきが出る、食欲がないなどの場合はジステンパー、食道梗塞(しょくどうこうそく)、レプトスピラ症などの感染症や消化器の病気が考えられます。
食後に大量のヨダレが出る場合は胃捻転の可能性もあるのですぐに病院に行って下さい。
ヨダレを垂らしやすい犬種と垂らしにくい犬種
いろんな犬を見ていると、ヨダレがすごい犬と全然気にならない犬がいると気付いた方もいると思います。
この違いは何なのでしょうか?
暑さを感じにくいから?
というわけではありません。
口の構造が犬種によって違うからです。
よく見ると、口の締まりが全然違うんですね。
柴犬などの日本犬は口が小さく、締まっています。
逆に、ゴールデンレトリバーやニューファンドランドなどの洋犬は口がたるんでいる犬種が多いです。
大型犬でも、マズルが細く長いボルゾイなどの犬種はヨダレが出にくいです。
頭の大きいブルドッグなどはヨダレがたくさん出ます。
同じ犬種でも個性があるので、そうでない場合もあります。
夏場は注意!
夏場は犬も熱中症などに注意が必要です。
汗のかけない犬にとって、夏の暑さは天敵です。
ヨダレを分泌して体温を調節するわけですが、犬にとって夏の暑さは尋常ではありません。
犬の体のためにも夏場はエアコンなどで室温を管理してあげましょう。
そうすればヨダレの分泌も抑えることができます。