ゴールデンレトリバーは子供のいる家庭にオススメです。
でも、今まで家族の中心だった犬が突然来た「赤ちゃん」に家族の注目を奪われたと感じてしまったら…
仲良くなるどころか不安や嫉妬で体調を壊したり問題行動を起こすことがあります。初対面の時の注意点についてお話します。
ゴールデンレトリバーと子供の仲良し共同生活のポイント!
赤ちゃんと犬の初対面の注意点は?
前回、犬と一緒に育つと子供に良い影響があると説明しました。
しかし、タイミングや環境や接し方次第で犬と子供の仲が悪くなることも。
犬と赤ちゃんが仲良くなるためにはいろんなことに気を付けなければなりません。
今回は、犬を既に飼っていて、後から赤ちゃんが生れた場合の注意点についてお話します。
いきなり家に得体の知れない生物がやってきたら、あなたはどう思いますか?
犬にとって赤ちゃんは歓迎できない謎の生き物
まずはこのことを理解してあげてください。
犬にとって赤ちゃんは、人間として認識できません。
「奇声を発する変な生き物」と思います。
今まで自分が家族の注目の的だったのに、突然やってきた”変な生き物”(赤ちゃん)にみんなの興味が奪われ、自分と遊んでくれる時間が減り、愛情もその”変な生き物”にばかり注がれていく・・
「なんだコイツは!」
「いきなり来てぼくの大好きなもの全部奪って!」
と警戒心と嫉妬心で嫌いになってしまいますよね。
そうなってしまうと、嫉妬で赤ちゃんにイタズラをしたり、注目を得ようと問題行動を起こしたり、ストレスで体調を壊してしまったりします。
そうならないために気をつけることをまとめてみました。
赤ちゃんが家に来る前にすること
- 赤ちゃん用のローションやシャンプーをあなた自身に使って、犬を匂いに慣れさせます。
- ベビー服などを犬に匂いを嗅がせます。
- 子供部屋の準備ができたら、気が済むまで犬に調べさせます。
- ベビーゲートを設置して、犬に境界を理解させます。
- 赤ちゃんの鳴き声の録音を短い時間聞かせて、騒音に慣れさせます。
- 退院する前に赤ちゃんが履いたオムツや毛布などを家にだれかが持ち帰り、ニオイをかがせます。
- 家を清潔に保ちます。
赤ちゃんが家に来る時の初対面の仕方
- まずは興奮させないように静かに帰ります。
- 赤ちゃんはお母さん以外の人が抱っこしてください。
(犬が一番大好きな人でなく、2番目に好きな人が赤ちゃんを抱っこしている方が良いという事です) - お母さんは犬と久々のご対面をしてたっぷりスキンシップしてあげてください。
- 犬が落ち着いたら、お母さんが犬を押さえておきます。
- お父さんは赤ちゃんを犬の鼻先近くに差し出して 匂いを嗅がせます。
- 犬におやつを与えて、良い関係を強化します。
- 赤ちゃんが眠ったら、犬とたっぷり時間を過ごします。
- 赤ちゃんが目を覚まして泣いたら、あの泣き声は問題ないのだということを犬に伝えます。
注意点
犬が赤ちゃんを舐めたりしていても決して 強く叱らないでください 。
赤ちゃんに対して友好的にならなくなる可能性があります。
優しく促すくらいにしましょう。
犬が赤ちゃんに対して問題なく、良い子にしていても必ず赤ちゃんと2人きりにはさせないでください。
動物なので、予測できない行動をすることがあります。
どんなおとなしい子でも「うちの子は絶対大丈夫」と過信しないように常に注意をしていてください。
犬との時間を今まで以上に大切にする
多頭飼いをする時も同じですが、新しい存在に不安や嫉妬をさせないために、先住犬には今まで以上に気を使う必要があります。
赤ちゃんができると忙しくてついつい犬との時間をおろそかにしてしまいがちですが、赤ちゃんが寝た後は犬に時間を使ってあげたり、手が離せない場合は声をかけてあげるだけでも犬は安心します。
最初は大変だと思いますが、ここを乗り越えたらきっと良い関係になり、良いお兄ちゃん・お姉ちゃんになってくれると信じてがんばりましょう。
ゴールデンレトリバーは賢くて優しいので、きっといずれお母さんの助けになってくれるでしょう。